こだわり派のカクテル、マティーニ-甘く危険な香り・キラーカクテル各種|カクテルの魅力を気軽に楽しもう

こだわり派のカクテル、マティーニ

「カクテルの王様」と呼ばれるマティーニほどバリエーション豊富なカクテルは、おそらく他にはないでしょう。ドライジンをベースにドライベルモットを混ぜ、ステアして仕上げるマティーニですが、2種類の酒の配合比率をはじめとして、飲む人ごとに好みがあるともいわれます。オーダー時にマティーニの好みを表出することは、酒へのこだわりを主張することであり、自由意志と個性の存在をカクテルの嗜好によって証拠づける行為でもありました。「ドライマティーニ。

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オリーブは二つだ」「マティーニを。ステアじゃなく、シェイクにしてくれ」等々、つい真似したくなる粋なオーダーがゴマンとあります。


1910年代のマティーニ誕生当時には、今とは違ってスイートベルモットが使われ、配分比もジン1に対してスイートベルモット2という甘口のカクテルでした。マティーニの考案には、ベルモットの製造販売会社が裏で糸を引いていたという説があり、それが本当なら、ベルモットの消費量が多くなるような割合が意図的に設定されていたわけです。

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ところが、人々の嗜好は年々辛口へと推移する傾向にあり、ベルモット会社の思惑からは外れて、今ではジン4に対してドライベルモット1というのがマティーニの相場となっています。


どれだけマティーニをドライにできるか、というのがカクテル好きの「男の勝負」というような風潮があり、ジン15に対してベルモット1というドライマティーニも生まれましたが、何と言っても極めつけなのが、英国のCャーチル首相のエクストラドライマティーニです。チャーチルの究極のマティーニとは、ベルモットの瓶を目の端で捉えながらグラスに注いだジンを味わうというもので、ベルモットを口にしないどころか、正面から見ると甘くなるからとの理由で、瓶を正視することさえ避けた、超辛口志向の発露でした。

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